こんにちは。
税理士の小西です。
本日は、個人事業主・フリーランスが所得税の確定申告を行う際に「青色申告」一択である理由を説明します。
1.青色申告と白色申告の違い
確定申告の種類で、白色申告と青色申告があります。
また青色申告でも控除額が3段階に分かれていますので、その違いを一覧としました。
多くの書類を作成すればするほど、利益から控除される金額が増える仕組みとなっています。
つまり、最大限にメリットを受けるためには手間暇がかかるということです。
2.青色申告と白色申告のメリットの比較
それぞれのメリットは下記のとおりです。
白色申告のメリットは、正直なんのメリットもありません。
一方で、青色申告は税金・健康保険料を確実に安くできるだけでなく、万が一赤字が出ても来年に繰り越すことができるなど様々なメリットがあります。
3.青色申告と白色申告のデメリットの比較
それぞれのデメリットは下記のとおりです。
青色申告は、知識と手間が必要になることがデメリットです。
4.「青色申告」一択の理由
青色申告の方が制度として様々な恩恵を受けれますが、ここで具体的にどれだけの金額がメリットとして受けれるのかを確認します。
仮に、年間の売上500万円 年間の利益200万円の個人事業主 Aさんがいると仮定します。
その個人事業主 Aさんの利益に対して発生する所得税は5% 住民税は10%です。
個人事業主 Aさんは 青色申告65万円控除を受けるだけで、
65万円×15%=97,500円 税金が安くなり
さらに健康保険料も約10%(所得割部分) 65万円×10%=65,000円 安くなります。
つまり、青色申告をするだけで約16万円 税金・社会保険料が抑えられます。
この16万円のメリットをあえて受けたくない個人事業主は世の中にいないはずです。
もちろん、青色申告のメリットを受けるためには手続きや知識が必要です。
自分でやるには大変ですし、頑張って時間をかけて書類を完成させたところで合っている保証もありません。
税理士にまるっと任せる方が、断然いいです。
※税理士へのコストが16万円以上かかる場合には、他の税理士を探しましょう
5.最後に
私はこの業界に何年もいますが、毎年 確定申告をするために申告期限ギリギリになってから、売上や経費の集計を行う事業者は多いです。
確定申告を自分でやるにしても、税理士に依頼するにしても、経営を行う上で「利益」は大事な指標です。
確定申告のために「利益」を把握するのではなく、事業を成長させるために「利益」を定期的に確認することが非常に大事かと思います。
※マメな事業者はエクセル等で損益を管理し、苦手な方はfreeeなどの自動会計ソフトを使うととても便利です。
以上です。
ご自身が青色申告になることでどれだけメリットを得れるのか等の相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。